絞り・シャッタースピード・ISOって何?撮影の基礎知識編

こんにちは、Nariです。

今回は、初めてカメラで撮影する人の為に、
撮影の基礎の基礎。

  • 絞り
  • シャッタースピード
  • ISO

各項目がどんな意味があるのか。
撮影ではどう使うのかなど、
を紹介します。

これを見れば、カメラの設定は怖くない。

それでは早速いってみよう!

目次

撮影の基礎知識

撮影をする時に設定する項目は、
大きく分けて4つです。

  1. 絞り
  2. シャッタースピード
  3. ISO
  4. ホワイトバランス

設定する順番

  1. ISO
  2. 絞り
  3. シャッタースピード(以降SS)
  4. ISO,絞り,SSの再調整
  5. ホワイトバランス

 

の順番でやる事が多いです。

それでは、それぞれ説明しますが、
ISOも絞りもSSも、明るさを調整する機能があり、
更に+αの能力を持っています。

重要度

絞り>SS>ISO

読み終わった頃には理解できてる…はず!

①ISO

ISO(イソ)や(アイエスオー)と呼びます。
私はイソって呼んでます。

ISOは写真全体の明るさと質感を調整する項目です。
数値が100~12800など、
カメラによって設定できる数値の幅が変わります。

もしカメラの設定がISOオートになっていたら、
今日からオートをやめましょう

ISOの数値について

  • 小さいと暗くなるが写真の質感がキレイ
  • 大きいと明るくなるがノイズが発生する

ん?結局どうすれば良いの?

ココがポイント

最初はカメラが設定できる最小値にしておく(100か200)
おすすめの数値を教えるね。

屋外のISO

屋外で設定する場合、
昼と夜で適切なISOは変わります。

まずは昼間のISOについて、

  • 晴れの日は100~250
  • 雨と曇りの日は100~640

次は夜のISOについて、

  • 400~1600

夜は、背景のイルミネーションと合わせて撮影することになるので、
ISOを上げて、明るく撮りましょう。

上げたらノイズが出るんじゃないの?

大丈夫です。最近のカメラは優秀であまりノイズが出なくなりましたし、
加工ソフトでノイズ調整すると綺麗になります。

スタジオのISO

  • 100~1000

基本的には屋外の昼と夜という考え方と同じです。

自然光が入る明るいスタジオでは、100~200
暗い廃墟やステージブースなどは、200~1000

シャンデリアや電球など、綺麗なブースの光を
活かして撮影する場合は400以上を推奨。

ISOの調整はストロボを使い始めると、
必要になってくるので、
色んなISOで撮ってみましょう。

絞りとSSを調整したら、
ISOを再調整する事が多いので、
最初はあんまりこだわらなくて良い。

ISOまとめ

  • 数値が小さいと写真が綺麗、大きいと汚い
  • ISOはとりあえず100~400ぐらいにしておく
  • 最後に再調整するので、そこまでこだわらない

②絞り

絞りは、撮影において、
一番重要な設定値です。

レンズにF2.8とかF4とかF5.6とか書いてませんか?
その数値の事です。
F値(えふち)とも呼びます。

レンズによって設定できる数値が変わります。
絞りの数値が小さいレンズほど、
高性能で、高価だと思って下さい。

絞りの数値

  • 小さいと明るくなって、ボケる
  • 大きいと暗くなるが、くっきり撮れる

ボケる…。
わかりますかね?

人差し指だけを集中して見て下さい。
そしたら、指以外はボヤっと見えますよね?

これがボケです。

絞りは目に似てます
ピントの合う範囲が調整できるんです。

絞りの数値とピント

  • 背景をぼかしたいならF1.4~4
  • 全体をくっきり撮りたいならF5.6~11

F1.4で撮ると、顔はくっきりだけど、衣装はボケたりします。
F8で撮ると、顔も衣装も背景もくっきりです。

ピントの基礎知識については、

好みの絞りを決める

背景がボケて、ふわふわしてるのが良いんだ。

全体くっきりのパキパキしてるのが良いんだ。

好みは人それぞれです。

どれぐらいの絞りで撮るとどうなるのか、
これは練習するしかありません。
好みの絞り値を探しましょう。

ちなみに、レイヤーさんを2人以上同時に撮影する時は、
F4以上で撮影した方が良いです。
F1.4で撮影したら、どっちかがボケたりします。

そういうのを狙って撮るなら良いんですがね…。

ココがポイント

F1.4~5.6ぐらいで好みを探そう

絞りと明るさの関係

絞りを小さくすれば明るく、
大きくすれば暗くなるのは、
覚えてますか?

絞りの設定の時点ではそこまで気にしなくて良いです。
絞りで気にするのはボケ具合。

このあとのシャッタースピードで明るさを最後に調整します。

絞りまとめ

  • 小さいと明るくてボケる
  • 大きいと暗いけどくっきり写る
  • F1.4のレンズは高いけどめっちゃ良い
  • 好みの絞り値を見つける
  • 明るさの最終調整はシャッタースピードがやる

 

シャッタースピード(SS)

カメラを撮る時にカシャって音が鳴りますよね。
あのスピードを調整します。

調整する事で、明るさの変更ができます。
また早くしたり、遅くすることによって、

光跡(車のライトの跡)
滝(線のように流れて見える)
星(星が円形に移動してるやつ)

など、特殊な撮影をすることができます。

SSの数値

カメラによって調整できる幅がありますが、
バルブ~1/1~1/8000とかが多いかな。

  • バルブは自分がストップ!っていうまで撮る
  • 5/1は5秒間撮る
  • 1/1は1秒間撮る
  • 1/8000は8000ぶんの1秒(0.000125秒)撮る

 

SSの数値による効果

  • SSが長ければ明るくなるが、流れるように撮る
  • SSが短ければ暗くなるが、物を止めて撮る

ん~。よくわかんないどう使うの?

撮影でのSS

撮影では主に、
1/60~1/8000ぐらいで撮影する事が多いと思います。

  • 1/125 スタジオでストロボ使うならこれぐらい
  • 1/15~30 回ってもらった時に、衣装や髪がブレる
  • 1/250  回ってもらった時に、衣装や髪がブレない
  • 1/1000~8000 明るい屋外での撮影に使う

手ブレ

SSが遅くなりすぎるとシャッターがカシャっとなるまで、
時間があります。

シャッターがカシャっとなるまでに、
カメラを持ってる手が動いてしまって、
写真がボヤけてしまいます。

この手ブレを回避するにはこちら、

  • SSは1/30以下にしない
  • わきを閉める
  • カメラをしっかり握る
  • 息を止める
  • 手ブレ補正がついてるカメラ&レンズを使う

一番大事なのは、撮影時に静止できる筋肉!
そうです!筋トレをしましょう。

撮影で使える筋トレはこちらの記事を読…
気が向いたら書くわ…。

SSまとめ

  • 用途に応じてSSを変える
  • 基本は1/125
  • ブレない筋肉を作る

 

ISOと絞りとSSの明るさ調整

さて、各機能の基本は覚えたかな?
最後に明るさ調整の方法を伝授する。

基本設定をISOを100、絞りをF2.8、SSを1/125にしたとしよう。

これをどうすれば良いのか、
パターンで紹介するよ。

屋外で明るすぎ

SSを1/4000にする

基本はSSだけの調整でOKだ。
それでも明るい場合

絞りをF4にする

絞りを調整する事で、暗くできる。
しかし、この場合、F2.8で得られていたボケがなくなる。
どうしてもF2.8で撮りたい場合

NDフィルターを使う

NDフィルター!?

ざっくり説明すると、
サングラスみたいな感じで暗くなります。

暗くなるので、絞りを維持したまま撮影できます。

夜の屋外で暗すぎ

ISOを800にする

まずはISOを調整しましょう。
カメラによって、ノイズが気になり始める数値が違うけど、
上げても1600ぐらいまでかな。

SSを1/60にする

夜の屋外撮影は、ほんとに大変です。
SSを遅くしすぎるとブレるので、
自分とカメラ性能の限界で調整してね。

絞りをF1.4にする

お高いレンズだと絞りをF1.4にできます。
ピントや写真の雰囲気がちょっと変わるので、
絞りを変えたくなかったら、ISOとSSで調整してね。

スタジオのシャンデリアを上手く撮りたい

夜の屋外と同じ手法です。

ISOを400にする
SSを1/60にする

たぶんこれだと明るいかも?
SSを上手く調整してみてね。

イベントで3人グループを撮影する

絞りをF5.6にする

3人にピント合わせるならF5.6以上は欲しいかも

ISOを200にする

F5.6にすることで、環境によっては、暗すぎるかも、
ISOを上げて、明るさを調整しよう。

ISO100で明るすぎた場合は、
SSを1/250とか1/500とかにしていこう。

ココがポイント

どうすれば、どうなるかを瞬時に判断する

 

いかがでしたか?
カメラの基本の絞り、SS、ISOについて、
ある程度わかったはず。

まずは何でもよいので撮影してみよう。

どれぐらいの数値で撮ればどうなるのかを体験するんだ。
そして覚えるんだ。

最初はカメラのフルオートでも構わない。
慣れてきたらMモードに切り替えて、
自分の最高の設定を見つけて、
奇跡の1枚を撮ろう。

それでは良い撮影ライフを!

 

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この記事を書いた人

Nari(なり)
〖コスプレ写真の撮り方〗を発信
▹コスプレ撮影7年目
▹個人向けコスプレ撮影サービス実施中
▹ハコアム大阪カメラサービス担当
▹陰影のある写真が得意

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